Special feature 見極めて強化する流行期の感染対策
■領域別流行期の感染対策のポイント❷小児科
田中 沙紀
1
,
水野 真介
1
,
笠井 正志
1
1兵庫県立こども病院 感染症内科 部長
pp.263-270
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000505
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小児の感染症の特徴として,成人と比較して小児は多くの感染症に対して感受性があることが挙げられる。そのため感染症が流行しやすく,流行性疾患の種類も多い。1 年を通して様々な感染症の流行期があり,それぞれの感染症が流行しやすい年齢層も異なる。小児の感染対策において,感染症の流行状況の把握と,その感染症の特性を理解することが重要である。また,月齢・年齢によってワクチン接種歴に差があり,ワクチンで防ぐことのできる感染症に対する感受性も異なる。水痘や麻疹などが発生した場合の感染・流行リスクは集団によって大きく異なり,必要な対応も変わってくる。
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