Special feature 見極めて強化する流行期の感染対策
■流行期の疾患の理解と感染対策のポイント❷感染性胃腸炎―ノロウイルス等
大石 智洋
1
1川崎医科大学 臨床感染症学教室 主任教授
pp.247-252
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000502
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ノロウイルスは,あらゆる年齢に胃腸炎をおこし,厚生労働省の食中毒調査においても,2023 年1 年間において,ノロウイルスによる患者数が5,502 人と,原因が判明した病原体の中では最も多い。このようなノロウイルスの集団発生は,保育所や飲食店のほか,高齢者施設でも多く,特に高齢者では,下痢・嘔吐に伴う脱水症や,嘔吐物の誤嚥による窒息などが死亡に関連するため,注意が必要である。
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