Special feature 実践力を強化 標準予防策のトレンド
■Detailed 各論でみる標準予防策のトレンド―最新知見と実践テクニック
❶標準予防策の歴史と変化
満田 年宏
1
1東京女子医科大学 感染制御科
pp.13-14
発行日 2021年1月25日
Published Date 2021/1/25
DOI https://doi.org/10.34426/ict.0000000201
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米国における隔離予防策のための勧告の流れを図1に示す。米国における隔離予防策は,1877年に感染症専門病院への入院について示された公文書が最初に発行された。1960年になると感染症専門病院や結核専門病院も閉鎖し,一般的な病院の病床で感染症診療を行う時代となった。1970年に『病院における隔離技術マニュアル』が公開され改訂を経て,1983年に『病院における隔離予防のためのCDCガイドライン』が公開されたが,このガイドラインでは未だ過剰隔離する傾向があった。1985年にHIV対策として普遍的予防策(Universal Precautions:UP)が導入され,改訂を繰り返した。1989年に米国労働安全衛生局(Occupational Safety and Health Administration:OSHA)は血液媒介病原体曝露に関する規則を発行している。
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