特集 結核・非結核性抗酸菌感染症の今-併発・合併症としての対策を踏まえて
マイコプラズマ肺炎の最新レポート 2016・2017年度の流行動向と治療のポイント
成田 光生
1
1徳洲会札幌徳洲会病院 小児科
キーワード:
感度と特異度
,
細菌抗原
,
抗細菌剤
,
診断用試薬キット
,
肺炎-マイコプラズマ性
,
細菌薬剤耐性
,
疾病の流行
Keyword:
Antigens, Bacterial
,
Anti-Bacterial Agents
,
Pneumonia, Mycoplasma
,
Reagent Kits, Diagnostic
,
Sensitivity and Specificity
,
Drug Resistance, Bacterial
,
Epidemics
pp.71-76
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2017146998
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2015~16年には2011~12年の'歴史的大流行'以来4年ぶりにマイコプラズマ肺炎の全国的流行が見られた。周期性の発生原因については不明であるが、以前見られたような4年周期の流行が復活するのか、2019~20年が注目される。抗原検出キットの出現により急性期におけるマイコプラズマ感染症の診断が可能となったが、本法はその性能の限界や扱い方をよく把握して使う必要がある。マクロライド耐性率は着実に減少しており、今後の流行においては耐性菌の存在が前提ではなく、まずは感性菌を念頭に置いた診療が望まれる。
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