特集 診療科別 プロが示す『抗菌薬適正使用』の理論と実践
小児科
岩田 敏
1
1国立がん研究センター中央病院 感染症部
キーワード:
抗細菌剤
,
細菌感染症
,
鑑別診断
,
投薬計画
,
発熱
,
服薬管理
,
細菌薬剤耐性
,
抗菌薬適正使用支援
,
小児薬用量
,
小児用医薬品
Keyword:
Antimicrobial Stewardship
,
Anti-Bacterial Agents
,
Bacterial Infections
,
Drug Administration Schedule
,
Diagnosis, Differential
,
Fever
,
Drug Resistance, Bacterial
,
Medication Therapy Management
pp.33-39
発行日 2018年3月10日
Published Date 2018/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2018175078
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小児感染症の適正治療を考えていく上で最も重要な点は、感染症の原因は何か、病巣はどこにあるのか、について常に考えながら診療する姿勢である。例えば発熱という症状の中から、重症感染症や感染症以外の原因による発熱を見逃してはならない。成長期にある小児では、感染症の種類、診断、治療の面で成人では見られない特徴があるため、これらの点を十分に考慮して抗菌薬を選択する必要がある。抗菌薬の選択に当たっては、小児感染症で頻度の高い原因菌と薬剤感受性を念頭においた上で、小児に対する用法・用量の定められた抗菌薬、すなわち小児に対して適応を有する抗菌薬を選択する。
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