特集 結核・非結核性抗酸菌感染症の今-併発・合併症としての対策を踏まえて
併発・合併結核の診療が今、なぜ困難なのか?どう対応するのか? 今日の問題点と将来展望
渡辺 彰
1
1東北大学加齢医学研究所 抗感染症薬開発寄附研究部門
キーワード:
患者隔離
,
結核
,
発生率
,
保健医療政策
,
伝染病隔離病院
Keyword:
Health Policy
,
Patient Isolation
,
Incidence
,
Tuberculosis
,
Hospitals, Isolation
pp.3-7
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2017146987
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我が国の結核患者は順調に減少しているが、患者の高齢化と種々の基礎疾患・合併症保有の増加により、単科型の結核病院では対応できない事例が増えている。打開策の一つは、厚生労働省が平成4年から始めた『結核患者収容モデル事業』を活用した一般基幹病院へのモデル病床の設置であるが、現時点で必要な結核病床の1割に達していない。当面は、保健行政と協議しながら陰圧設備を活用しての集学的な結核治療が求められる。
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