Editorial―今月のことば
将来を担う臨床検査技師の皆さんへ
山田 由香里
1
1東邦大学医療センター大森病院 輸血部
pp.209-209
発行日 2024年3月15日
Published Date 2024/3/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt52030209
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まもなく2023年度が終わり,新たな年度となります.卒業,退職,異動など,この春から生活が変わる方もいらっしゃることでしょう.私も来年の3月には定年となり,人生の節目を迎えることになります.三十数年間,臨床検査技師として働いてきましたが,私が働き始めた頃と今とでは臨床検査技術も随分と変わりました.昔は一つ一つ用手法で検査をしたり,血液像や尿沈渣なども一検体ずつ鏡検したりしていましたが,今はほとんどの分野で自動機器が導入されるようになりました.ボタンを押せば検査結果が出るような時代となり,臨床検査技師の役割や業務内容も様変わりしてきました.精度管理やISO 15189取得のための文書管理,また病院であれば他職種と共働してチーム医療に参画することもあると思います.時代に合わせて法律も改正され,検体採取をはじめ,タスク・シフト/シェアによる業務拡大がありました.今後もさらに臨床検査技師の業務範囲が広がっていく(広げていかなくてはいけない)のではないかと思います.
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