基礎講座
ヘモグロビンA1cの各種測定法の特徴
廣渡 祐史
1
1公立大学法人 埼玉県立大学 保健医療福祉学部 健康開発学科 検査技術科学専攻 教授
pp.163-169
発行日 2024年2月15日
Published Date 2024/2/15
DOI https://doi.org/10.32118/mt52020163
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◎ヘモグロビンA1c(HbA1c)は異常ヘモグロビン症を探索するなかで,糖尿病患者で増加する成分として見つかった.
◎日本糖尿病学会(JDS),National Glycohemoglobin Standardization Program(NGSP),国際臨床化学連合(IFCC)が中心となり,HbA1c値は標準化された.
◎陽イオン交換クロマトグラフィーによる専用検査機器は,他法に比べて測定精度が高い.
◎モノクローナル抗体を用いた検査は,おもにPoint of Care Testing(POCT)に適用される.
◎フルクトシルペプチドオキシダーゼ(FPOX)を用いた検査は,生化学自動分析装置でおもに使用されている.
◎異常ヘモグロビンの変異は種類によって,HbA1cを糖尿病の診断・治療のための検査として使用できない.
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