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内容のポイント Q&A
Q1 ヘルスプロモーションとは?
ヘルスプロモーション(Health Promotion;HP)とは,1986年のWHOオタワ憲章において「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし,改善できるようにするプロセス」と定義された概念である.その本質は,健康を疾病の有無や治療の到達点としてではなく,人が日常生活を営み,自分らしい人生を送るための「生活の資源」としてとらえる点にある.近年では,個人の生活習慣だけでなく,経済状況や居住環境,社会的孤立といった健康の社会的決定要因(SDH)にも着目し,健康を個人責任に還元しない包括的な枠組みへと発展している.
Q2 リハビリテーションにおけるヘルスプロモーションの重要性は?
慢性疾患の増加や超高齢社会を背景に,リハビリテーションには,身体機能の回復を主目的とする医療モデルから,生活機能や社会参加を支える生活モデルへの転換が求められている.障害や疾患を抱えながら生活を続ける人々にとって,廃用症候群等の二次的障害を防ぎ,役割やつながりを維持・再構築することは,健康と生活の質に直結する課題である.本人が価値を置く意味のある日常生活上の活動への参加を支援するプロセスは,リハビリテーションが目指す生活機能の最大化やウェルビーイングの実現と本質的に一致している.
Q3 ヘルスプロモーションを推進するには?
HPを実践するためには,個人の行動変容とそれを支える環境の双方に働きかける視点が重要である.臨床では,患者を治療の受け手としてではなく,自らの健康を主体的にマネジメントする存在としてとらえ,価値観や生活背景を踏まえた共同意思決定を行うことが出発点となる.あわせて,家族や地域資源,社会参加の場といった環境因子を調整・活用し,健康的な行動が生活の中で無理なく継続できる条件を整えることが求められる.活動量の可視化等のデジタル技術を補助的に用いることも,行動変容を後押しする有効な手段となる.

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