巻頭カラー リハビリテーション科医が知っておくべき最新の義肢構成パーツ
7.最新の機械式膝継手「MCK」
月城 慶一
1
,
後藤 学
1
1株式会社 今仙技術研究所
キーワード:
イールディング
,
膝継手
,
機械式
,
4モード
Keyword:
イールディング
,
膝継手
,
機械式
,
4モード
pp.1373-1378
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033141373
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
背景と開発課題
イールディング膝は,ゆっくり膝屈曲する義足に体重をあずけることで,健側足部接地までに時間的余裕を与え,危険を回避できることを特徴とした義足用膝継手である.中でも,コンピューター制御のイールディング膝は,内蔵されたセンサーとコンピューターによって,床反力のみならず,膝継手本体の傾きや加速度,膝屈伸運動の角度と加速度,さらには屈伸モーメントまでをも計測/処理しながら,瞬時に屈曲抵抗を適切な値に切り替え,装着者に高い安定性と安全性をもたらし装着者のQOLを向上させる 1-7).
コンピューター制御と比較して取り上げられる機械式制御のイールディング膝は,床反力のみを入力信号としてイールディング抵抗がONからOFF,もしくはOFFからONに切り替わる.それゆえコンピューター制御よりも機能的に劣ることが指摘されている 1-7).
Copyright© 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All rights reserved.