未病と栄養
【Part3 疾患別・ライフステージ別未病対策―栄養の視点から】TOPICS4 健康食品の健全な活用
-未病改善における管理栄養士の役割
曽根 博仁
1
Hirohito Sone
1
1新潟大学大学院医歯保健学研究科 血液・内分泌・代謝内科学分野/新潟大学健康教育イノベーションセンター
キーワード:
健康食品
,
保健機能食品
,
機能性表示食品
,
安全性
,
有効性
Keyword:
健康食品
,
保健機能食品
,
機能性表示食品
,
安全性
,
有効性
pp.554-557
発行日 2026年9月25日
Published Date 2026/9/25
DOI https://doi.org/10.32118/cn149040554
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はじめに
わが国を含む東洋に存在する「未病」の概念とは,健康と疾患を二分するのではなく,両者の間を連続的に変化するものとしてとらえる考え方である.2型糖尿病における「境界型」に近い概念であり,多くの生活習慣病にも当てはまる.この時期は一般に,疾患状態に進行する途中経過であるが,一方,その状態に留まり続けたり,再び健康状態に戻れたりすることもある.
この状態における対応としては,適切な量と質,バランスの食事を含む生活習慣改善が最優先かつ効果的であることは論をまたない.一方,超高齢社会と社会保障費の増大を背景に,自身の健康を主体的に管理するセルフメディケーションの普及も進んでいる.そのツールの一つとして「健康食品」が広く利用されており,市場規模も拡大している.
しかし,2024年に発生した小林製薬の紅麴関連製品による大規模な健康被害事案は,健康食品が「食品だから安全である」という誤解に対して警鐘を鳴らし,品質管理と安全性確保のあり方に対し深刻な課題を突きつけた1).未病改善の鍵を握る管理栄養士には,エビデンスに基づいた評価に加え,利用者のリスクを最小化する役割も求められている.

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