がんの栄養治療・栄養指導 いま改めて考え,拓く
【Part2 がん患者の栄養評価】栄養関連予後予測指標
小山 諭
1
Yu Koyama
1
1新潟大学大学院保健学研究科
pp.733-737
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.32118/cn146060733
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Key Point
予後にかかわる指標を予後規定因子,予後予測因子,あるいは予後因子などと呼び,がん領域での予後因子(指標)は,がんに対する反応も含めた宿主側の因子とがん種側の因子に分けられる.
予後因子の中で栄養に関連する因子,あるいは複数の因子を組み合わせたものを栄養関連予後予測指標(あるいは指数)と呼び,栄養状態の判定や合併症・有害事象予測,栄養療法の適応などに用いられる.
栄養関連予後予測指標は予後の良好/不良を示すが,がん治療の適応・選択に直接用いられるものではない.しかし,栄養状態の把握や栄養療法導入の判断などに用いて栄養管理を行うことは重要である.

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