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第1土曜特集 免疫セネセンスと自己免疫疾患
老化に伴う染色体異常と自己免疫疾患
-――高齢発症RAを例として
Chromosomal alterations associated with aging and autoimmune diseases
――The case of late-onset RA
寺尾 知可史
1
Chikashi TERAO
1
1藤田医科大学ゲノミクス医学センター統計応用遺伝医学講座
キーワード:
体細胞モザイク(mCA)
,
クローン性増殖
,
関節リウマチ(RA)
,
DNAマイクロアレイ
,
免疫老化
Keyword:
体細胞モザイク(mCA)
,
クローン性増殖
,
関節リウマチ(RA)
,
DNAマイクロアレイ
,
免疫老化
pp.913-919
発行日 2026年6月6日
Published Date 2026/6/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297100913
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後天的なDNA変化は細胞ごとに生じうる.その変化は一塩基レベルから染色体レベルとさまざまな長さになる.DNAの後天的変異が生じた血球細胞のクローン性増殖である体細胞モザイク(mCA)やクローン性造血は,血液悪性腫瘍,老化など幅広い形質や予後の低下に関わる現象である.特に染色体レベルの変化が生じるmCAは,その染色体上の数多くの遺伝子が影響を受けるため,機能的な影響が大きいと考えられる.DNAマイクロアレイのシグナルデータを用いた解析技術と,次世代シークエンサーを用いた末梢血由来DNAシークエンスデータ(主にエクソームシークエンス)の広がりにより,血球のクローン性増殖に関する規模の大きな解析が進み,知見が蓄積されてきた.筆者らは,高齢発症の関節リウマチ(RA)において,Y染色体のmCAが増加している現象を見出した.このようなクローン性増殖は加齢に伴うさまざまな疾患,一般的な免疫老化現象を説明できる可能性があり,治療標的にもなりうる極めて重要な分野となりつつある.

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