Japanese
English
特集 社会的つながりと健康
都市公共空間における相互作用とウェルビーイング
Social interactions and well-being in urban public spaces
石黒 格
1
Itaru ISHIGURO
1
1立教大学現代心理学部心理学科
キーワード:
最小相互作用
,
ウェルビーイング
,
ストレンジャー
,
弱い関係
,
都市公共空間
Keyword:
最小相互作用
,
ウェルビーイング
,
ストレンジャー
,
弱い関係
,
都市公共空間
pp.1137-1141
発行日 2026年3月28日
Published Date 2026/3/28
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296131137
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
人口の多い都市的環境で生じる社会的相互作用の多くは,まったく知らない他者や初対面の他者(以下,ストレンジャー),知ってはいても互いに個人的な情報をほとんど持たない “顔見知り” との間でなされる.これらの相互作用は時間的にも短く,内容も乏しいことから最小相互作用とよばれることがあるが,幸福感や所属感を高め,孤独感を低下させるといった効果があることが明らかになっている.親密な関係性とは異なり,最小相互作用は都市計画などの環境デザインで促進することが可能であり,人々のウェルビーイングを高めるために重要な機能を果たしうる.しかし,日本社会ではストレンジャーとの相互作用が忌避される文化的要因が存在することが示唆されている.また,世界的にみてもスマートフォンの普及などで相互作用が親密な関係の内部に閉ざされていく傾向があるとも指摘される.こうした状況のなかで,最小相互作用を促進する要因を検討する必要性は大きいと考えられる.

Copyright © 2026 Ishiyaku Publishers,Inc. All Rights Reserved.

