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第1土曜特集 急性腹症の診療の質を上げる秘策
CT撮影と読影
-――重篤な疾患を見落とさないためのコツとピットフォール
CT Imaging and interpretation
――Tips and pitfalls to avoid missing critical conditions
亀井 誠二
1
Seiji KAMEI
1
1愛知厚生連海南病院放射線診断科
キーワード:
急性腹症
,
単純CT
,
造影CT
Keyword:
急性腹症
,
単純CT
,
造影CT
pp.612-617
発行日 2026年2月7日
Published Date 2026/2/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296060612
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CTは短時間で客観的な情報を得られる検査であり,超音波検査などで診断・治療方針の決定に至らないすべての急性腹症症例に対して適応になるとされている.救命センターから診療所まで広く普及し,急性腹症診療において重要な役割を担う.撮影範囲は原則として上腹部から骨盤部までとし,必要に応じて造影CTも行う.特に血栓・塞栓症や動脈解離など,単純CTで異常所見が乏しく症状と乖離がある場合には造影CTが不可欠である.読影においては腸管の壁・内腔の状態,脂肪織濃度,腹水,腸管外ガスなどの評価が重要で,病歴や身体所見と照合しながらも先入観を排して系統的に確認する必要がある.腸炎や便秘と誤診されやすいピットフォール的な重篤な疾患にも留意が必要である.CTを適切に撮影し,見落としのない読影,的確な診断・治療方針の決定を行うことが急性腹症診療の質向上に寄与する.

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