Japanese
English
第1土曜特集 急性腹症の診療の質を上げる秘策
急性腹症の問診
Medical History for Acute Abdominal Conditions
矢島 知治
1
Tomoharu YAJIMA
1
1杏林大学医学部医学教育学
キーワード:
Onset
,
発症様式
,
推移
,
鑑別診断
,
臨床推論
Keyword:
Onset
,
発症様式
,
推移
,
鑑別診断
,
臨床推論
pp.586-590
発行日 2026年2月7日
Published Date 2026/2/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296060586
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現病歴の聴取は,①主訴の同定,②主訴に関する情報の聴取,③鑑別診断を進めるための追加情報収集,という3つのステップからなる.主訴に関する情報取集にあたっては,OPQRSTなどのフレームワークを機械的に用いるのにとどまらないことが重要である.特に “Onset(発症日時と発症様式)” を,when(日時)とhow(発症様式)の両面で確認すること,主訴の後の推移をグラフでイメージできるぐらいに妥協なく時系列に沿った聴取をすることがポイントとなる.誘発・緩解因子(Provoking and Palliative factors),性状と程度(Quality and Quantity),部位と放散(Region and Radiation),随伴症状(associated Symptoms)といった項目についても,その意義を十分に理解しておくことが質の高い病歴聴取につながる.現病歴聴取の後半では,鑑別診断を意識し,それぞれの疾患の可能性を吟味するため,質問を追加することが求められる.現病歴のカルテ記載にあたっては,主訴に関する情報を1段落目,鑑別診断を進めるための情報を2段落目とすると,情報がきちんと整理され,臨床推論に資する記載となる.

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