Japanese
English
特集 全身疾患の新たな危険因子としてのマイクロ・ナノプラスチック
マイクロ・ナノプラスチックの心血管系への影響
Impacts of MNPs on the cardiovascular system
曾和 裕之
1
Hiroyuki SOWA
1
1医療法人社団茗和会調布そわ内科・整形外科
キーワード:
心血管疾患(CVD)
,
動脈硬化
,
頸動脈プラーク
Keyword:
心血管疾患(CVD)
,
動脈硬化
,
頸動脈プラーク
pp.132-135
発行日 2026年1月10日
Published Date 2026/1/10
DOI https://doi.org/10.32118/ayu296020132
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
マイクロ・ナノプラスチック(MNPs)は,環境汚染物質として知られてきたが,近年では心血管疾患(CVD)を含むヒトの健康への影響が注目されている.MNPsは経口摂取,吸入,皮膚曝露を通じてヒトの体内に侵入し,血液,心臓,肺,胎盤など多様な組織から検出されている.動物実験では,酸化ストレスや炎症反応,アポトーシス,パイロトーシスなどを介して,心筋障害や動脈硬化,高血圧を引き起こす可能性が報告されている.ヒトにおいても,頸動脈プラーク中や血中のMNPsと心血管イベントの発生リスク増加との関連が示され,今後の大規模な疫学研究による検証が求められる.MNPs削減には,3R(Reduce,Reuse,Recycle)の推進とともに,プラスチック使用の見直しや社会全体のシステム変革が重要であり,個人レベルでも日常生活を省みる必要がある.

Copyright © 2026 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.

