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Journal of Clinical and Experimental Medicine Volume 295, Issue 9 （November 2025）

医学のあゆみ 295巻9号（2025年11月発行）

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第5土曜特集心不全診療の未来戦略――ゲノム，AI，多臓器連関が拓く新時代

急速に進歩し続けるゲノム・オミクス研究のcutting edge

プロテオーム解析が拓く左室補助人工心臓離脱予測の新時代 A proteomics-led new era of left ventricular assist device weaning prediction 堂本裕加子 ¹ Yukako SHINTANI-DOMOTO ¹ ¹日本医科大学統御機構診断病理学キーワード：左室補助人工心臓（LVAD） , プロテオーム解析 , 逆リモデリング Keyword: 左室補助人工心臓（LVAD） , プロテオーム解析 , 逆リモデリング pp.796-801

発行日 2025年11月29日 Published Date 2025/11/29

DOI https://doi.org/10.32118/ayu295090796

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参考文献 Reference

　重症心不全に対する左室補助人工心臓（LVAD）は，心臓移植への橋渡し（BTT）や長期在宅補助人工心臓治療（DT）に用いられる．まれにLVADにより左室逆リモデリング（LVRR）が生じ，回復への橋渡し（BTR）となる場合もあるが，どのような症例が回復を見込めるのかを事前に予測することは容易ではない．筆者らは心筋のプロテオーム解析に基づき，タンパク質変化と離脱予測の実装につながる指標について報告した．LVAD装着により解糖系の増加，ミトコンドリア関連タンパク質の低下がみられるが，LVAD装着時にミトコンドリア関連タンパク質が保たれ，細胞外基質の少ない症例では離脱できる可能性が示唆された．