Japanese
English
連載 細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望――臨床への展開
はじめに 再生医療3.0:真心のこもった再生医療の実現
Introduction
寺井 崇二
1
Shuji TERAI
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野
pp.497-497
発行日 2024年11月9日
Published Date 2024/11/9
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291060497
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- Abstract 文献概要
国内にて,製造販売承認されている再生医療等製品は現在20品目になります(2024年6月現在).着実に再生医療等製品の保険収載が進んでいる状況です.さまざまな再生医療についての臨床試験,開発も進んでおり,現在は初期の再生医療の開発段階から多様な段階に入ったと考えています.そのようななか,2024年3月,第23回日本再生医療学会総会を “心―Compassion” をテーマに開催させていただきました.過去の23回を振り返ると,“難治性疾患に対する医療” という再生医療に対する初期の考えから進展して,応用分野も広がり,さまざまな基礎,臨床研究が推進され,今では “どのような病態にどのような再生医療が適切か?” を考える時代になったと考えています.私自身は,“真心のこもった再生医療=安心,安全,効果が明確で国際競争力のあるもの” と考え,研究開発を進めています.そして今回,“細胞を用いた再生医療の現状と今後の展望―臨床への展開” について連載を組ませていただきました.間葉系幹細胞を用いたもの12稿,組織幹細胞,オルガノイド,細胞シートを用いたもの4稿,ES細胞を用いたもの1稿,iPS細胞を用いたもの7稿を連載予定です.本連載をご覧になると,国内において多様な再生医療の開発が行われていることがわかるかと思います.
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