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特集 プレコンセプションケアの現状と課題
LGBTQに対するプレコンセプションケア
Preconception care for LGBTQ
池田 裕美枝
1,2
Yumie IKEDA
1,2
1医療法人心鹿会海と空クリニック京都駅前院長
2SRHR Japan代表理事
キーワード:
LGBTQ
,
トランスジェンダー
,
セクシュアル/リプロダクティブ・ヘルス&ライツ
Keyword:
LGBTQ
,
トランスジェンダー
,
セクシュアル/リプロダクティブ・ヘルス&ライツ
pp.1125-1129
発行日 2024年9月28日
Published Date 2024/9/28
DOI https://doi.org/10.32118/ayu290131125
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LGBTQは一般人口と比べて医療のアンメットニーズが高いことが示されている.理由として,彼ら/彼女らが社会的・臨床的差別を経験してしまっていることが医療への受診を困難にしているという一面がある.なかでも,子宮がん検診や性感染症検査といった,性的なことに関わる健診,プレコンセプションケアは相談されにくい傾向にある.一方,性的指向や性自認と,挙児希望はまったく別のものであり,子どもを持つことを望んでいるLGBTQの割合は一般人口と変わらない.2024年現在,日本は法的にはLGTBQの出産,子育てを後押しする形にはなっていないとはいえ,医療や健診はあらゆるすべての人に届けられる体制であることが望ましい.個々の医療者や医療機関がLGBTQを含むすべての人に尊厳と敬意をもって望むことで,誰一人取り残さないプレコンセプションケアの実現を目指せればと考える.
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