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第1土曜特集 乳癌のすべて2024
予防・診断の進歩
cfDNAアッセイ
cfDNA assay
船坂 知華子
1,2
,
内藤 陽一
1,2,3
Chikako FUNASAKA
1,2
,
Yoichi NAITO
1,2,3
1国立がん研究センター東病院先端医療科
2同腫瘍内科
3同総合内科
キーワード:
cfDNA
,
ctDNA
,
リキッドバイオプシー
Keyword:
cfDNA
,
ctDNA
,
リキッドバイオプシー
pp.366-372
発行日 2024年8月3日
Published Date 2024/8/3
DOI https://doi.org/10.32118/ayu290050366
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cfDNAとは “cell-free DNA” の略称であり,破壊されたり死滅した細胞に由来する血中のDNAのことをいう.健常人でもcfDNAは検出され,主に赤血球などの血球系の正常な細胞から放出,あるいは正常細胞のアポトーシスによって放出される.オンコロジー領域では,破壊された癌細胞やアポトーシスした癌細胞,循環腫瘍細胞(CTC)由来のDNAが血中に存在し,cfDNA中でも特にctDNA(circulating tumor DNA)とよばれている.近年,癌のバイオマーカーとしてのcfDNA/ctDNAが診断から予後予測,治療効果のモニタリングなどに用いられ,研究開発が進んできている.いわゆる “リキッドバイオプシー” という血液検体から腫瘍の遺伝子変異を検出する手法は,近年の癌に対する治療開発でも重要な役割を担っている.本稿では,ctDNAに関して現在の位置づけ,および将来展望について述べる.
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