Japanese
English
TOPICS 医用工学・医療情報学
生きた心筋活性を散乱光で測る
Quantification of living myocardial activity based on scattering microscopy
渡邉 朋信
1
Tomonobu M WATANABE
1
1理化学研究所生命機能科学研究センター,広島大学原爆放射線医科学研究所
pp.245-246
発行日 2024年7月20日
Published Date 2024/7/20
DOI https://doi.org/10.32118/ayu290030245
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
心筋症は,小児を含む若年層の突然死の世界的な主要原因のひとつである.心不全を引き起こす原因は多岐にわたるが,結果として筋収縮に異常が生じる点は共通である.原因と心不全との因果を明らかにする,あるいはその不全を治療する薬剤の効果を調べるには,心筋細胞内部の筋収縮を直接評価することが望ましい.しかし,生きた心筋細胞内で筋収縮の源である張力発生を定量することが技術的に極めて難しい.テキストブックを見てみると,筋線維の中では,細胞骨格モータータンパク質であるミオシンが構造を大きく変化させてアクチン線維を引っ張っている(図1-A).筆者らはここに着目し,生心筋細胞における非侵襲・非染色での筋活性評価技術を確立した1).
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.