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第1土曜特集 不整脈学の新潮流――基礎研究・医工連携からAIの社会実装まで
医工連携研究:新規デバイスの開発と臨床応用
パッチ型心電計郵送とリアルタイム心電図モニタリングを活用した不整脈疾患における遠隔診療の実践
Telehealth consultations utilizing postal delivery of patch-type ECG devices and real-time ECG monitoring in managing arrhythmia disorders
髙見 充
1
Mitsuru TAKAMI
1
1神戸大学大学院医学研究科内科学講座・循環器内科学分野不整脈先端治療学部門
キーワード:
オンライン診療
,
パッチ型心電計
,
リアルタイム心電図モニタリング
,
心電計郵送
,
カテーテルアブレーション
Keyword:
オンライン診療
,
パッチ型心電計
,
リアルタイム心電図モニタリング
,
心電計郵送
,
カテーテルアブレーション
pp.43-48
発行日 2024年4月6日
Published Date 2024/4/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2890143
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遠隔診療(オンライン診療)の利便性は高いが,不整脈医にとっては心電図波形を見ることができないのは大きな欠点であった.筆者らは,2020年の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大初期からパッチ型の小型心電計durantaに注目し,自宅に郵送し患者の自己装着で長時間心電図検査が安全に施行可能であることを報告した.さらに,不整脈カテーテルアブレーション治療を受けた患者の退院後のフォローアップにおいて,心電計郵送とリアルタイム心電図モニタリング機能を活用した新たな外来オンライン診療体制の実証研究を行った.その結果,従来の対面診療による外来フォローアップと比較すると,病院への来院回数は減る一方,心電図の総モニタリング時間は通常の対面診療群よりもオンライン診療群で約4倍長くモニタリングを行うことができた.フォローアップ中に有害事象は認めず,患者満足度も高いことが示された.オンライン診療は遠方の患者だけでなく,仕事・学業などで通院の負担が大きい患者のアブレーション後のフォローアップに有用な可能性がある.
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