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特集 遠隔医療,オンライン診療の現在と未来
電子処方箋が変える薬局・薬剤師のあり方
How electronic prescriptions will change pharmacies and pharmacists
狭間 研至
1
Kenji HAZAMA
1
1ファルメディコ株式会社
キーワード:
受動的から能動的
,
対物業務から対人業務
Keyword:
受動的から能動的
,
対物業務から対人業務
pp.144-148
発行日 2023年10月14日
Published Date 2023/10/14
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28702144
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医薬分業の進展に伴い,わが国で広く見かけるようになった “調剤薬局” は,“紙の処方箋” が作ったビジネスモデルともいえる.すでに臨床現場での導入がはじまった “電子処方箋” が,多少のタイムラグがあるにせよ,普及するとなれば,7.8兆円市場となった “調剤薬局” というビジネスモデルが変わっていくことが予測される.合わせて,医療機関に近接した立地を押さえていても,自動的に患者が来るわけではない時代において,薬局薬剤師が提供できるサービスは,薬をいかに早く正しく渡せるかということから,服用後のフォローを薬剤師が適切に行うことで,いかに安全かつ有効な薬物治療を実現できるかということにシフトしていくはずである.地域包括ケアシステムにおいて,要介護高齢者の薬物治療支援の重要性が指摘されるだけでなく,リフィル処方箋の導入で医師と患者の距離が離れるなかで,薬局・薬剤師のあり方が変わることが望まれるが,電子処方箋の普及は,この変革の大きなきっかけになるであろう.
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