バイオデザイン -――医療テクノロジーイノベーターの世界的ネットワークへようこそ

Toward a global network of medtech innovators ――9 years of history of Japan Biodesign

　スタンフォード大学で2001年にはじまったバイオデザインは，医療機器開発でイノベーションを起こす人材を育成するプログラムで，これまでの20年間で，60社以上のスタートアップが創出されており，うちM & A（mergers and acquisitions）11社，新規株式上場（IPO）2社の実績を数え，創出された医療テクノロジーによって1,000万人以上の患者が恩恵を受けている．東京大学では2015年にスタンフォード大学と連携してバイオデザインの運営を開始した．フェローシッププログラムでは大阪大学，東北大学と連携してジャパン・バイオデザインとして活動している．現在9期目のフェローシップを運営中で，これまでに9社のスタートアップが設立されるとともに，フェローシップから派生してアカデミアの研究者の事業化支援プログラム，開発途上国・新興国への進出サポートを展開している．併走する医療機器インキュベーターを設立し，医療機器イノベーターの世界的ネットワークとして機能している．