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第5土曜特集 内視鏡医学のすべて――各領域における診断・治療の進歩
泌尿器
前立腺肥大症に対する最新の低侵襲的外科治療
The latest minimally invasive surgical treatment for benign prostatic hyperplasia
舛森 直哉
1
Naoya MASUMORI
1
1札幌医科大学医学部泌尿器科学講座
キーワード:
前立腺肥大症
,
低侵襲的外科治療(MIST)
,
経尿道的前立腺吊り上げ術(PUL)
,
経尿道的水蒸気治療(WAVE)
Keyword:
前立腺肥大症
,
低侵襲的外科治療(MIST)
,
経尿道的前立腺吊り上げ術(PUL)
,
経尿道的水蒸気治療(WAVE)
pp.1301-1305
発行日 2023年9月30日
Published Date 2023/9/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu286141301
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前立腺肥大症に対する従来の基本的な手術療法は切除,蒸散,核出により前立腺腺腫組織の過不足のない除去を伴う方法である.いずれの方法も,原則は入院したうえで手術室において麻酔下に施行され,出血のリスクを伴うものであった.このため,高齢者や併存疾患を有する患者に対しては,手術適応があったとしてもその実施が困難な症例があった.低侵襲的外科治療(MIST)は,侵襲性を低く抑えながらある程度の有効性を担保する方法であり,薬物療法と従来の手術療法の中間に位置づけられる.現在,わが国においては経尿道的前立腺吊り上げ術(PUL)と経尿道的水蒸気治療(WAVE)が保険承認となっており,全国に施行可能施設が増加している.
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