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第5土曜特集 内視鏡医学のすべて――各領域における診断・治療の進歩
神経
神経内視鏡による脳血管障害の外科治療
Neuroendoscopic surgery for cerebrovascular disease
吉岡 秀幸
1
,
木内 博之
1
Hideyuki YOSHIOKA
1
,
Hiroyuki KINOUCHI
1
1山梨大学大学院医学工学総合研究部脳神経外科
キーワード:
神経内視鏡
,
脳血管障害
,
脳動脈瘤
,
脳内出血
Keyword:
神経内視鏡
,
脳血管障害
,
脳動脈瘤
,
脳内出血
pp.1278-1283
発行日 2023年9月30日
Published Date 2023/9/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu286141278
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脳血管障害の外科領域では,脳動脈瘤に対する顕微鏡下開頭クリッピング術の手術支援と,脳出血に対する内視鏡下血腫除去術に,内視鏡が主に使用される.脳動脈瘤クリッピング術では,脳深部や頭蓋底構造物の背面が顕微鏡視野の死角となりうるが,側視鏡を用いた内視鏡支援は,この死角を明瞭に描出し,手術の安全性と確実性を向上させる.また,近年では内視鏡下蛍光血管撮影も開発され,動脈瘤の完全閉塞と周囲血管の温存をより確実に確認することができるようになっている.脳内血腫は従来,開頭術あるいは定位的吸引術で除去されてきたが,透明シースを用いた内視鏡下手術により低侵襲,かつ高い精度で血腫除去が可能となった.被殻や皮質下,小脳などの脳内出血,さらには脳室内の血腫除去術において内視鏡手術が広く普及するようになってきている.
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