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第5土曜特集 内視鏡医学のすべて――各領域における診断・治療の進歩
神経
内視鏡下キーホール手術
Endoscopic transcranial keyhole surgery
渡邉 督
1
Tadashi WATANABE
1
1愛知医科大学医学部脳神経外科
キーワード:
内視鏡
,
キーホール手術
,
脳腫瘍
Keyword:
内視鏡
,
キーホール手術
,
脳腫瘍
pp.1272-1277
発行日 2023年9月30日
Published Date 2023/9/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu286141272
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内視鏡の特徴は,小さな入り口から視点が術野内に入り,広い視野角を持つことである.この特徴は脳神経外科においては低侵襲性だけでなく,骨構造や血管,神経などによる死角を観察できることで根治性が上がるという点が重要である.下垂体病変に対する内視鏡下経鼻手術は広く普及し,一般的に行われるようになった.開頭手術における内視鏡の使用は広く普及はしていないが,開頭を含めて骨削除を最小限とすることで根治性を高める可能性があり,注目されている.狭い術野に内視鏡自体が入ることにより器具と内視鏡の干渉が生じる点が問題であり,この術式を実現させるためには内視鏡を持つスコピストが適切な位置に内視鏡を置くことと,道具の工夫が必要である.また近年登場した外視鏡は,3Dモニターを見て行う手術であり,内視鏡と相性がよい.本稿では,内視鏡と外視鏡を組み合わせ,必要最小限の開頭で内部を観察し,腫瘍を摘出する取り組みについて報告する.
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