Japanese
English
TOPICS 輸血学
次世代製剤として期待される冷蔵保存血小板
Future platelet concentrates:cold-stored platelets
小池 敏靖
1
Toshiyasu KOIKE
1
1神戸薬科大学生化学研究室,前日本赤十字社血液事業本部中央血液研究所
pp.978-979
発行日 2023年9月16日
Published Date 2023/9/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28612978
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血小板について
血小板製剤(platelet concentrate:PC)の貯法は,20~24°Cでの振盪保管である.わが国においては,血漿100%の通常PCおよび血漿の大部分を除去した洗浄血小板製剤が承認されている.わが国においては製品化されていないが,諸外国においては血漿の約65%を血小板保存液(platelet additive solution:PAS)に置換したPAS-PCも使用されている.PCの使用目的は出血の予防および止血であり,有効期間は4日間である.有効期間が短いことから血小板製剤の院内在庫は困難であり,緊急時に迅速投与できないことが課題となっている.その解決策のひとつとなるのが冷蔵保存血小板である.
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