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特集 医師が知っておくべき薬物相互作用の最近の話題
臨床現場における薬物相互作用とマネジメント
-――Pharmacokinetic interaction significance classification systems(PISCS)の提案
Drug interaction and its management in clinical practice
――Proposal for the pharmacokinetic interaction significance classification systems(PISCS)
大野 能之
1
Yoshiyuki OHNO
1
1東京大学医学部附属病院薬剤部
キーワード:
薬物相互作用
,
マネジメント
,
シトクロムP450(CYP)
,
PISCS
Keyword:
薬物相互作用
,
マネジメント
,
シトクロムP450(CYP)
,
PISCS
pp.531-534
発行日 2023年2月18日
Published Date 2023/2/18
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28407531
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薬物相互作用のマネジメントは適切な薬物療法のために不可欠であるが,膨大な薬剤から顕著な相互作用を引き起こす組み合わせを記憶して,すべての注意喚起をはかることは現実的ではない.また,添付文書では適切に注意喚起できていない相互作用も少なくない.そこで筆者らは,シトクロムP450(CYP)を介する薬物相互作用について,各CYP分子種の典型的な阻害薬あるいは誘導薬と基質薬を併用した一部の臨床試験のクリアランス変化から,各CYP分子種の基質薬のクリアランスへの寄与率(CR),阻害薬の阻害率(IR)あるいは誘導薬によるクリアランスの増加(IC)を算出することによって,多数の薬物相互作用による基質薬のAUC変化を網羅的に予測する方法を報告している.さらにこの予測方法をもとに,薬物相互作用の強さの予測を臨床的なリスク評価の設定に応用するためのフレームワーク(PISCS)を構築している.PISCSは,患者個別の有効かつ安全な薬物療法を支援するための有用なツールになると考える.
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