Japanese
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連載 人工臓器の最前線・vol.14
バイオマテリアルと組織再生型人工臓器
Biomaterials and tissue-regenerating artificial organs
山岡 哲二
1
Tetsuji YAMAOKA
1
1国立循環器病研究センター研究所生体医工学部
キーワード:
脱細胞化組織
,
組織工学
,
再生医療
,
小口径血管
,
ダチョウ頸動脈
Keyword:
脱細胞化組織
,
組織工学
,
再生医療
,
小口径血管
,
ダチョウ頸動脈
pp.891-896
発行日 2022年11月26日
Published Date 2022/11/26
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28309891
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□バイオマテリアルは生体と直接接触する材料と定義される.金属,セラミックス,合成高分子,自然界や生体内に存在する天然高分子を素材として作製された,人工血管,人工弁,人工関節,眼内レンズ,人工内耳など,代替型の人工臓器が患者QOLの向上に役立ってきた.近年,組織工学や再生医療の発展とともに,生体吸収性スキャホールドや細胞などを利用することで,徐々に生体組織と置き換わり,組織の構造や機能を再建する “再生型” 人工臓器が注目されている.本稿では,バイオマテリアルと組織工学の関連について考察し,再生型人工臓器として精力的に研究されている脱細胞化組織の現状を解説する.また,近年,筆者らが実用化に大きく近づけたダチョウ頸動脈由来脱細胞化小口径血管の高い開存性とそのメカニズム,製品化の現状について紹介する.
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