TOPICS 臨床検査医学
新型コロナウイルス核酸検査手引き書
-――日本遺伝子診療学会 新型コロナウイルス感染症検査委員会編「はじめて新型コロナウイルス検査を行う方のために」
松下 一之
1
Kazuyuki MATSUSHITA
1
1千葉大学医学部附属病院検査部・臨床検査科,遺伝子診療部/がんゲノムセンター/超音波センター
pp.887-889
発行日 2022年11月26日
Published Date 2022/11/26
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28309887
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日本遺伝子診療学会「新型コロナウイルス感染症検査委員会」において2021年11月,新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の核酸増幅検査(PCR検査とLAMP法)の初心者向け解説書「はじめて新型コロナウイルス検査を行う方のために」(以下,解説書)を作成し,同学会ウェブサイトで公開した1).2022年1月頃,SARS-CoV-2検査を国内一般病院で迫られた当時,同ウイルスの取り扱いやPCR検査などの核酸増幅の経験がほとんどない状況であった.そこで急遽アカデミア(大学病院検査部門)や企業の担当者(核酸検査)が,現場の臨床検査技師や医師が持つ疑問についてアンケートを行った.それをもとにSARS-CoV-2検査に関して,PCR検査の原理・総論,分析前,分析,分析後プロセスの4領域の業務上の疑問について,重要性に基づき3分類しQ & A形式でそれぞれの専門家が解説した.初心者はもとより,熟練者のPCR検査の知識の確認や整理にも役立つ構成となっており,今後のNGS解析を含む遺伝子関連検査にも応用可能である.
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