Japanese
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トピックス 再生医療
組織工学を用いた尿路再生
Tissue engineering for urinary tract substitution
服部 一紀
1
Kazunori Hattori
1
1筑波大学臨床医学系腎泌尿器外科
キーワード:
組織工学
,
再生
,
尿路
Keyword:
組織工学
,
再生
,
尿路
pp.863-867
発行日 2004年10月20日
Published Date 2004/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100624
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要旨:欠損した尿路組織に対しては,通常尿路変向術や消化管,皮膚を用いた代用尿路組織が用いられる。しかし本来尿路でない組織を用いることによる様々な問題点,合併症が存在する。近年,高分子材料の医療への応用研究が進み,また幹細胞を始めとする様々な細胞の培養技術や機能解析の研究が進んだことにより,再生医療が注目されている。尿路系においては,過去に種々の生体材料や合成高分子材料を用いた尿路欠損部の修復が試みられたが成功せず,近年は細胞の足場となる材料と細胞とを組み合わせたハイブリッド型の代用尿路組織が盛んに研究され,一部は臨床応用も試みられている。本稿では,尿路組織におけるこれら組織工学の手法を用いた再生医療の現状について概説する。
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