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第5土曜特集 細胞死のすべて――そのメカニズムと,生命現象・疾患との関わり
疾患と細胞死
神経変性疾患における細胞死研究
Cell death mechanism of neurodegenerative diseases
星野 友則
1,2
,
髙橋 良輔
1
,
松澤 秀一
1
Tomonori HOSHINO
1,2
,
Ryosuke TAKAHASHI
1
,
Shu-ichi MATSUZAWA
1
1京都大学大学院医学研究科臨床神経学教室
2広島大学大学院医系科学研究科硬組織代謝生物学研究室
キーワード:
神経変性疾患
,
神経毒性
,
凝集体
,
フィブリル
,
タンパク分解機構
Keyword:
神経変性疾患
,
神経毒性
,
凝集体
,
フィブリル
,
タンパク分解機構
pp.464-468
発行日 2022年10月29日
Published Date 2022/10/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28305464
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筋萎縮性側索硬化症(ALS)のような神経変性疾患では特定の神経細胞が選択的に変性・脱落(細胞死)し,生体において重篤な影響を及ぼす.近年,分子生物学などの技術の発展により,ALSをはじめとした神経変性疾患において病態に関わる遺伝子・因子が次々とみつかっており,その神経細胞死を引き起こす病態機序のほか,神経変性疾患で特徴的な凝集体の形成機序についても,これまでとは比較にならないほど急速に明らかになりつつある.本稿では,ALSを主な題材として神経変性疾患における神経細胞死の機序を紹介し,そのなかでもフィブリル・凝集体がどのように神経細胞死に関与していくのかについて概説する.
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