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第1土曜特集 AIホスピタルの社会実装
がん研有明病院におけるAIホスピタルの取り組み
-――人工知能を有する統合がん診療支援システムの開発
Development of integrated cancer treatment support system with AI
小口 正彦
1
,
鈴木 一洋
1
,
佐野 武
1
Masahiko OGUCHI
1
,
Kazuhiro SUZUKI
1
,
Takeshi SANO
1
1公益財団法人がん研究会有明病院
キーワード:
人工知能(AI)
,
データベース
,
がん
,
診療支援AI
,
病理AI
Keyword:
人工知能(AI)
,
データベース
,
がん
,
診療支援AI
,
病理AI
pp.932-937
発行日 2022年9月3日
Published Date 2022/9/3
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28210932
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将来の研究開発に資する “統合がん臨床データベース” と,がん診断・治療支援や医療安全支援,患者と医療者のコミュニケーションを支援する人工知能(AI)を開発した.医療者が日常的に整理した臨床情報の構造化データを,多数集積して “統合がん臨床データベース” として管理し,教師データとして利用することで,優れたがん医療支援AIを作成できる.病理診断において専門医不足や業務過多の課題を解決する病理診断支援AIを搭載したデジタル病理部門システムを開発し,実装した.細胞診・内視鏡・画像診断を支援する診断支援AIについても開発が進んでいる.また,がん薬物療法中の患者や医療者を支援するためのコミュニケーションロボット問診システムを開発し実装した.さらに病院給食の安全を守る視点から,スマートグラスを用いて調理時の情報ガイドや配膳ガイドができる給食支援AIを開発した.企業と病院のチームワークでAIホスピタル実現に向けて邁進している.
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