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第5土曜特集 小児医療の最先端
臨床編
3歳児健診視覚検査への屈折検査の導入
Introduction of refraction testing into the vision screening of 3-year-old children
仁科 幸子
1
Sachiko NISHINA
1
1国立成育医療研究センター小児外科系診療部眼科
キーワード:
感受性期間
,
視覚スクリーニング
,
フォトレフラクション
,
屈折検査
,
弱視
Keyword:
感受性期間
,
視覚スクリーニング
,
フォトレフラクション
,
屈折検査
,
弱視
pp.511-517
発行日 2022年7月30日
Published Date 2022/7/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28205511
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弱視の頻度は約2%と高率であり,3歳児健診で検出して眼鏡矯正,弱視訓練を行えば就学までに良好な視機能を獲得できるが,時期を逃すと治療効果が上がりにくくなる.3歳児健診で精度の高い視覚検査を実施するには,屈折検査の導入が効果的である.近年,フォトレフラクション法による簡便で検査成功率の高いスクリーニング機器が普及しており,全国の自治体に標準的に装備されることが期待される.一方,先天白内障,先天緑内障,眼底の重症眼疾患は,頻度は少ないが生後早期に発見できないと予後不良となる.新生児期からの視覚スクリーニングは未確立であり,今後の重要な課題である.
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