Japanese
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特集 めまい――治療と研究の最前線
新しいめまい疾患
-――PPPDと前庭性片頭痛
Recently defined vestibular diseases
――PPPD and vestibular migraine
堀井 新
1
Arata HORII
1
1新潟大学大学院医歯学総合研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野
キーワード:
持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)
,
前庭性片頭痛(VM)
,
Niigata PPPD Questionnaire(NPQ)
Keyword:
持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)
,
前庭性片頭痛(VM)
,
Niigata PPPD Questionnaire(NPQ)
pp.197-199
発行日 2022年7月16日
Published Date 2022/7/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28203197
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持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD)は,2017年にBárány Societyから診断基準1)が発表され,2018年改訂のWHO国際疾病分類第11版(ICD-11)に新規収載された比較的新しい,慢性めまいの約40%を占める頻度の高い疾患である.筆者らは当初よりPPPD国際診断基準の策定に参画し,診断のための問診票2),特異的な平衡機能検査3),サブタイプの存在と個別化治療の可能性4),抗うつ薬の治療効果5)などに関して報告してきた.前庭性片頭痛(VM)は片頭痛とめまいを繰り返す発作性めまい疾患で,2012年にBárány Societyから診断基準が発表された6).いずれの診断基準も2019年に日本めまい平衡医学会から和訳が発刊されている7,8).本稿では,これまで日本では比較的なじみが薄かった両疾患に関して概説する.
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