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連載 バイオインフォマティクスの世界・第11回
画像診断用人工知能
-――コンピュータ支援診断(CAD)
Artificial intelligence for diagnostic imaging
――Computer-aided diagnosis(CAD)
近藤 世範
1
Yohan KONDO
1
1新潟大学大学院保健学研究科放射線技術科学分野
キーワード:
人工知能(AI)
,
画像診断
,
コンピュータ支援診断(CAD)
,
ディープラーニング
,
畳み込みニューラルネットワーク(CNN)
Keyword:
人工知能(AI)
,
画像診断
,
コンピュータ支援診断(CAD)
,
ディープラーニング
,
畳み込みニューラルネットワーク(CNN)
pp.1173-1178
発行日 2022年6月18日
Published Date 2022/6/18
DOI https://doi.org/10.32118/ayu281121173
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SUMMARY
コンピュータ支援診断(CAD)は,医療画像から病変を定量的に検出・評価した結果をセカンドオピニオンとして提示し,画像診断をサポートすることを目的としている.近年は人工知能(AI)技術の発展に伴いAIベースのCAD(AI-CAD)の研究開発が盛んに行われている.AIの主要技術は人工ニューラルネットワーク(ANN)を発展させたディープラーニング(深層学習)とよばれる技術である.さらに,画像分野では深層畳み込みニューラルネットワーク(DCNN)というディープラーニングが使われており,AI-CADの主要技術もDCNNである.たとえば,DCNNに医療画像を入力し病変の位置情報を教師データとして与えることで,画像情報から病変の特徴を自動で学習したDCNNモデルができあがる.そして,この学習済DCNNモデルに未知の医療画像を入力すれば病変を疑う位置を推定することができる.このように急速に発展しているAI-CADはDX時代の医学に大きく貢献するものと期待されている.
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