特集 内分泌疾患診断のための5 Steps―「見逃しやすい」を「見逃さない」に変えるために
[Step 1] 症状をわかりやすく聞き出して内分泌疾患を疑う
骨粗鬆症やフレイルにも続発症あり
髙瀬 了輔
1
1岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科総合内科学分野
キーワード:
骨粗鬆症
,
フレイル
,
サルコペニア
Keyword:
骨粗鬆症
,
フレイル
,
サルコペニア
pp.221-224
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_221
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▪骨粗鬆症は種々の内分泌疾患や慢性炎症性疾患,日常診療でよく用いる薬剤が原因となりうる.
▪骨代謝の主要なホルモンとして,副甲状腺ホルモン(PTH),ビタミンD,エストロゲン,コルチゾール,成長ホルモン(GH)を想起する必要があり,これらの異常は骨粗鬆症の発症や進展に重要である.
▪ストレスに対する回復力が低下した状態をフレイルとよび,要介護状態のリスクとなるが,早期発見・早期介入により脱することが可能である.
▪年齢不相応な骨粗鬆症・フレイルの発症や急激な症状進行を診た際には続発性となりうる併存疾患の検索や薬剤の調整を行う.
© Nankodo Co., Ltd., 2023