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特集 医療従事者のための感染予防――COVID-19流行を機会に見直す自分と仲間を守る職業感染予防技術
「医療関係者のためのワクチンガイドライン」の読み方・使い方
How to read and use JSIPC vaccination guidelines for healthcare workers
金井 信一郎
1
Shinichiro KANAI
1
1信州大学医学部附属病院感染制御室
キーワード:
医療関係者のためのワクチンガイドライン
,
MMRVワクチン
,
B型肝炎ワクチン
,
百日咳含有ワクチン
,
帯状疱疹ワクチン
Keyword:
医療関係者のためのワクチンガイドライン
,
MMRVワクチン
,
B型肝炎ワクチン
,
百日咳含有ワクチン
,
帯状疱疹ワクチン
pp.465-470
発行日 2021年5月8日
Published Date 2021/5/8
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27706465
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本稿では,「医療関係者のためのワクチンガイドライン第3版」の改定点や重要なポイントについて解説した.B型肝炎ワクチン,MMRVワクチン,インフルエンザワクチンは基本的なワクチンとして,医療機関で広く接種すべきワクチンである.B型肝炎ワクチンでは,免疫獲得者はその後の抗体価検査や追加のワクチン接種は必須でないとする方針は変更されなかった.MMRVワクチンは1歳以上で “2回” の予防接種の記録の重要性が改めて強調された.記録がない場合は抗体価を測定し,必要な回数を接種ことも選択されるが,その場合も抗体価の基準を満たすまで接種を受け続けなければならないということではないことに注意する.髄膜炎菌ワクチン,破傷風トキソイド,百日咳含有ワクチン,帯状疱疹ワクチンについては,施設の状況に応じて選択的に接種が推奨されるワクチンとなる.新規に追加された百日咳含有ワクチンは,小児・産科領域の医療関係者には接種が推奨される.
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