臨床研究
SBMA患者におけるHAL🄬歩行訓練の最適間隔
犬飼 晃
1
,
佐藤 実咲
,
榊原 聡子
,
橋本 里奈
,
片山 泰司
,
見城 昌邦
,
横川 ゆき
,
齋藤 由扶子
,
饗場 郁子
,
奥田 聡
1国立病院機構東名古屋病院 脳神経内科
キーワード:
神経可塑性
,
線形モデル
,
ロボット工学
,
後向き研究
,
歩行訓練
,
筋萎縮症-X連鎖性球脊髄性
,
患者アウトカム評価
,
装着型アシスト機器
Keyword:
Linear Models
,
Neuronal Plasticity
,
Robotics
,
Exoskeleton Device
,
Retrospective Studies
,
Bulbo-Spinal Atrophy, X-Linked
,
Patient Outcome Assessment
pp.205-210
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.32118/J02606.2023078112
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目的◆緩徐進行性神経変性疾患である球脊髄性筋萎縮症(SBMA)に対するHAL歩行訓練の適正な訓練間隔を考察する.対象と方法◆対象患者は,遺伝子検査で診断が確定しているSBMA患者10例,HAL医療用下肢タイプ(HAL-ML05)歩行訓練は,4-5週間の入院で,通常のリハビリテーションを間に加え,週2-3回のペースで,1回のHAL装着での実歩行訓練時間が20分程度,合計で9回実施しこれを1クールとして実施した.合計46クールの歩行訓練を解析対象とした.評価は2分間歩行距離を用いて行った.結果◆SBMAに対する単回のHAL歩行訓練効果は,訓練後6ヵ月を過ぎると消失してしまう傾向であった.反復した訓練クール間隔は5-6ヵ月とすると,少なくともHAL歩行訓練導入前の歩行機能を維持することが可能で,効果的な訓練を繰り返すことが可能であると推定された.考察◆現在施行しているHAL歩行訓練プロトコールでは,訓練クール間隔は6ヵ月以内,至適には5-6ヵ月のクール間隔で実施することが理想的で効率の良い間隔であると考えられた.
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