臨床研究
入院時運動FIMのみから予測される標準的な運動FIM利得に対して要因が及ぼす影響を掛け合わせて運動FIM利得を予測する
徳永 誠
1
1寿量会熊本機能病院 リハビリテーション科
キーワード:
回帰分析
,
日常生活活動
,
片麻痺
,
ロジスティックモデル
,
回復期病院
,
脳卒中
,
半側空間無視
,
患者アウトカム評価
,
脳卒中リハビリテーション
,
リハビリテーション病院
,
機能的自立度評価法
Keyword:
Logistic Models
,
Hospitals, Rehabilitation
,
Perceptual Disorders
,
Stroke Rehabilitation
,
Hemiplegia
,
Hospitals, Convalescent
,
Activities of Daily Living
,
Regression Analysis
,
Patient Outcome Assessment
,
Stroke
pp.1518-1525
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.32118/J02606.2022034446
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
目的◆運動Functional Independence Measure(FIM)利得に対して要因が及ぼす影響を評価し、その影響係数を掛け合わせることで、運動FIM利得を予測する。方法◆対象は、回復期リハビリテーション病棟の入院時運動FIMが40点未満の脳卒中患者230例。入院時運動FIMから3次多項回帰式で予測した運動FIM利得を標準値とし、要因の有無で分けた群間で運動FIM利得の実測値/標準値の中央値を求め、影響係数とした。3要因の影響係数を標準値に掛けて運動FIM利得の予測値を得た。そして残差の絶対値を重回帰分析と比較した。結果◆残差の絶対値の中央値は、3次多項回帰式では13.4、3要因の影響係数を掛け合わせた予測では8.9、重回帰分析では9.4であった。結論◆要因の影響を掛け合わせる手法の予測精度は、重回帰分析と有意差はなかった。要因の影響係数を正確に評価することが重要である。
Copyright© 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All rights reserved.