臨床研究
高次脳機能障害者就労支援における就労移行支援事業所の現状
武澤 信夫
1
,
平野 哲雄
1京都府立医科大学 神経内科
キーワード:
質問紙法
,
任務の遂行と分析
,
障害者雇用援助
,
障害者福祉
,
自立支援
,
高次脳機能障害
,
共同作業所
Keyword:
Employment, Supported
,
Task Performance and Analysis
pp.439-445
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.32118/J02606.2021164400
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目的◆2006年度より都道府県ごとに高次脳機能障害支援拠点が設置され、就労支援等の社会参加が図られてきた。今回、就労支援の実態を把握するために、就労移行支援事業所の調査を行った。対象と方法◆全国の就労移行支援事業所3,474ヶ所を対象に、調査票を郵送し2016年2月1日から2月15日の期間で回収した。統計学的解析は、χ二乗検定を行った。結果◆有効回答率は44.3%で、就労移行支援事業所と就労継続支援A型事業所の併設が著増していた。また、高次脳機能障害者が「いる」施設は、「いない」施設と比較して自立訓練(生活訓練)事業所と就労継続支援A型事業所の併設が多く、提供できる作業内容も多様かつ有意に多かった。「いる」施設では、高次脳機能障害者への心理的、伝え方、環境等への配慮で有意に多く理解していた。考察◆就労移行支援事業所の高次脳機能障害者の「いる」施設では、生活訓練や就労支援が充実し、障害の理解が進んでいた。
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