Japanese
English
特集 Paget病とその周辺
展望
乳房外Paget病の転移様式から考える進行期治療
Advanced stage treatment of extramammary Paget's disease based on metastatic patterns
吉野 公二
1
Koji Yoshino
1
1がん研究会有明病院皮膚腫瘍科
1Department of Dermatology Oncology, Cancer Institute Hospital
キーワード:
外陰部Paget病
,
脈管内浸潤
,
hypovascular
,
ニボルマブ
Keyword:
外陰部Paget病
,
脈管内浸潤
,
hypovascular
,
ニボルマブ
pp.944-949
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000004293
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●外陰部Paget病は早期であれば手術療法のみで対応できるが,進行期症例ではさまざまな臓器に転移を生じ,その転移様式が不明なこともあり剖検例で考察したが,脈管内に腫瘍細胞が浸潤しながら転移を生じていた.
●進行期症例ではエビデンスの確立された化学療法がなかったが,2024年に外陰部Paget病を含めた上皮系皮膚悪性腫瘍にニボルマブが承認され,本疾患で初めて保険適用となった薬剤となる.
●本疾患に対するニボルマブの効果については学会報告で散見される程度で実臨床における有効性については不明といわざるをえない.
●従来の化学療法とニボルマブの効果を直接比較することはできないが,保険承認の観点ならびに治療効果からどの薬剤を一次治療にするかは各施設の未承認薬に対する対応次第になると考える.
(「ポイント」より)

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