Japanese
English
特集 予想外の皮膚病(意外な結末となった皮膚病)
臨床例
当初,癤腫症および細菌性亀頭包皮炎と暫定診断していたHIV感染者のエムポックス
A case of Mpox in an HIV-infected patient tentatively diagnosed with furunculosis and bacterial balanoposthitis
笹岡 佑輔
1
,
田中 文
2
,
村田 賢哉
3
,
長谷川 耕平
3
,
小川 吉彦
3
,
安原 裕美子
4
Yusuke Sasaoka
1
,
Aya Tanaka
2
,
Kenya Murata
3
,
Kohei Hasegawa
3
,
Yoshihiko Ogawa
3
,
Yumiko Yasuhara
4
1医誠会国際総合病院皮膚科
2堺市立総合医療センター皮膚科
3堺市立総合医療センター感染症内科
4堺市立総合医療センター病理診断科
1Department of Dermatology, ISEIKAI International General Hospital
2Department of Dermatology, Sakai City Medical Center
3Department of Infectious Diseases, Sakai City Medical Center
4Department of Diagnostic Pathology, Sakai City Medical Center
キーワード:
エムポックス
,
癤腫症
,
HIV感染症
Keyword:
エムポックス
,
癤腫症
,
HIV感染症
pp.879-883
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003929
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・ヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus:HIV)感染者の顔面や体幹に多発した膿疱や陰茎亀頭部の潰瘍から癤腫症および細菌性亀頭包皮炎と暫定診断し加療していたが,その後に新生した紅斑の生検組織を用いた定量的PCR法によりエムポックスと診断確定した.
・男性,とくに男性同性間性的接触者,HIV感染者の紅斑,小水疱,膿疱をみたら,エムポックスの鑑別が必要である.
・エムポックスの診断には,初期の紅斑期では組織を用いた定量的PCR法が有用である.
(「症例のポイント」より)
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