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特集 困ってしまう顔の皮疹
統計
酒皶340例における背景・増悪因子の検討
Data and exacerbating factors in 340 cases of rosacea
入間田 萌花
1
,
山﨑 研志
1
Moyuka Wada-Irimada
1
,
Kenshi Yamasaki
1
1東北大学大学院医学系研究科神経・感覚器病態学皮膚科学分野
1Department of Dermatology, Tohoku University Graduate School of Medicine
キーワード:
酒皶
,
酒皶様皮膚炎
,
アレルギー
,
後方視的研究
Keyword:
酒皶
,
酒皶様皮膚炎
,
アレルギー
,
後方視的研究
pp.398-403
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000003802
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●2010年から2020年までの間に東北大学病院皮膚科を受診した酒皶340例に対して,臨床的な背景情報や酒皶症状増悪因子についての後方視的調査を行った.
●酒皶の病型・症候分類でもっとも多かったのは,紅斑・毛細血管拡張型酒皶で323例,丘疹・膿疱型酒皶は97例,瘤腫型酒皶は20例,眼型酒皶は4例であった.
●酒皶の増悪因子でもっとも多かったのは寒暖差で141例,日光曝露は60例,飲酒は17例,月経は6例であった.しかし,診察時に増悪因子についての聴取は少なく,外的因子による酒皶症状増悪の認識がまだ浸透していないことが示唆された.
●酒皶の長期的な治療戦略として,個々の増悪因子やアレルギー背景を把握して,それぞれに合わせた治療をすることが重要である.
(「ポイント」より)
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