Japanese
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特集 ウイルス性皮膚疾患アップデート
臨床例
全身性強皮症と関節リウマチで治療中の患者に生じた尖圭コンジローマ,bowenoid papulosisの合併例
Complication of condyloma acuminatum and bowenoid papulosis in patient treated for systemic sclerosis and rheumatoid arthritis
西元 順子
1
,
成田 幸代
1
,
梅北 邦彦
2
,
天野 正宏
1
Junko Nishimoto
1
,
Yukiyo Narita
1
,
Kunihiko Umekita
2
,
Masahiro Amano
1
1宮崎大学医学部感覚運動医学講座皮膚科学分野
2宮崎大学医学部内科学講座免疫感染病態学分野
1Department of Dermatology, Faculty of Medicine, University of Miyazaki
2Department of Internal Medicine, Rheumatology, Infectious Diseases and Laboratory Medicine, Faculty of Medicine, University of Miyazaki
キーワード:
尖圭コンジローマ
,
bowenoid papulosis
,
全身性強皮症
,
関節リウマチ
Keyword:
尖圭コンジローマ
,
bowenoid papulosis
,
全身性強皮症
,
関節リウマチ
pp.334-337
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.24733/pd.0000002891
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・免疫抑制状態の患者に生じた尖圭コンジローマとbowenoid papulosis(BP)の合併例を経験した.
・尖圭コンジローマとBPの鑑別にp16染色の染色パターンが有用であった.
・BPはハイリスク/粘膜型ヒトパピローマウイルス(human papilloma virus:HPV)感染症であり,HPV16型の検出頻度がもっとも高い.一方,自験例の病変からはハイリスクHPVであるHPV56型が検出された.
・免疫不全状態はヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus:HIV)患者においてHPV56型への感染リスクをあげるといわれており,自験例も長期間プレドニゾロン(PSL)と免疫抑制薬を内服し,免疫抑制状態であったのでHPV56型に感染したのではないかと考えた.
(「症例のポイント」より)
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