eosinophilic annular erythema

eosinophilic annular erythema

●eosinophilic annular erythema（EAE）は，臨床的に環状ないし連圏状の紅斑が多発し，色素沈着を伴う中心治癒傾向が認められ，病理組織学的に多数の好酸球浸潤を特徴とする環状紅斑の一型である．

●EAEとWells症候群（Wells' syndrome：WS）の鑑別点として，末梢血の好酸球増多，病理組織像でのflame figureや皮下脂肪組織への好酸球浸潤の有無があげられるが，EAEをWSの一亜型とする意見もあり議論が分かれている．

●EAEの鑑別診断として，自己免疫性水疱症を含む臨床的に環状皮疹を呈する諸疾患があり，皮膚生検による病理組織学的検討のみならず，蛍光抗体法などによる自己抗体の有無の検討を要することがある．

●EAEは慢性の経過をたどることが多く，種々の治療に対して抵抗性を示す．ステロイド全身投与やヒドロキシクロロキンが奏効することがあるが，新しい治療法の確立が期待される．

（「ポイント」より）