Japanese
English
原著
Auto-immune Annular Erythemaの1例
A Case of Auto-immune Annular Erythema
小林 衣子
1
,
中川 淳子
1
,
高島 巌
1
Kinuko KOBAYASHI
1
,
Junko NAKAGAWA
1
,
Iwao TAKASHIMA
1
1札幌鉄道病院皮膚科
1Department of Dermatology, Japan National Railway Sapporo Hospital
pp.123-126
発行日 1986年2月1日
Published Date 1986/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412203398
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52歳,家婦.約3年前から.背部に始まり,四肢,臀部に遠心性に拡大する還状紅斑を繰り返し難治であった.臨床検査成績で,白血球減少,γ-gl.の上昇,RA陽性,抗核抗体陽性,細胞性免疫能の低下を認めた.抗SS-A抗体,抗SS-B抗体は陰性で,粘膜の乾燥症状はない.病理組織所見はLEに近い像を示した.皮疹部の螢光抗体直接法で,表皮真皮境界部に免疫グロブリン,補体の沈着は見られなかった.以上の所見から,autoimmune annular erythemaと診断した.本症および環状紅斑を主訴とするSLEは,Sontheimerらのsubacute cutaneous LEと同一疾患であり,環状紅斑を伴うシェーグレン症候群とも極めて近縁の疾患と考えた.
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