Japanese
English
原著
いわゆるAuto-Immune Annular Erythemaの1例
Case Report of So-called Auto-immune Annular Erythema
藤生 善一
1
,
斎藤 義雄
1
,
石川 英一
1
Yoshikazu FUJIU
1
,
Yoshio SAITO
1
,
Hidekazu ISHIKAWA
1
1群馬大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Gunma University School of Medicine
pp.1085-1092
発行日 1979年12月1日
Published Date 1979/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412202154
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52歳,家婦.3年来,紅色丘疹で始まり,漸次遠心性に拡大する滲出性環状紅斑が躯幹を中心に多発し,寛解と増悪を繰り返した.赤沈正常,腎障害なく,LE細胞陰性であったが,抗核抗体陽性(16倍ないし512倍speckled pattern),一過性に抗DNA抗体陽性(80倍),血清補体の低下を認めた.皮疹の組織像はLE様であったが,螢光抗体直接法陰性,電顕学的検索で,microtubular structureは見られなかった.治療はステロイド内服が有効であった.以上の所見から,自験例は,Rekantらのauto-immune annular erythemaに該当する症例と思われ,lupus erythematosusの亜型と老えられるが,新しい症候群の可能性も考慮される.
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